2012年11月4日日曜日

Chance is buried just below the blinding snow

 今日は、女子サッカーの試合を観に行ってきた。今更な話になるけど、澤穂希選手は本当にすごい選手だなと。生で観たこともあり、改めて強く思わされた。まあ、何が凄いかと言えば、試合通してピッチ上でボールに対する反応が、常に一番早いというところ。代表の佐々木監督が沢選手をボランチで起用したことは有名で。その理由にボール奪取能力の高さをあげていたが、本当にそのとおりだった。サッカーというスポーツを表す時に、「ボール狩り」という捉え方があると思うが。組織的に網を張り、連動してあるタイミングでプレスをかけて、ボールを奪取するのだけど、ボールは常に人間より早いので、少しの網目のほころびがあればそこを通されてしまう。今日は試合全体を通して、中盤の底に位置した沢選手がことごとくそのほころびを塞ぎ回っていた。本当にそのプレイスタイルはエレガントで慎ましく、献身的な。「なでしこ」という言葉は本当に彼女にぴったりの言葉だなと思わされた。両チームともアグレッシブな好ゲームだったからこそ、彼女の繊細な数々の能力、プレイが浮かび上がってきた試合後の感想だった。どの分野でもトップランナーはその姿だけで気高く、美しいのには不思議な必然性がある。

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