Waiting For The Sirens' Call
「物語る」という言い方をするけれど、物語をどの様に「撮る」のかについて考える。その行為には一種の二重性があるのだと思う。超越論的な行為、問題。少なくとも人にそのような事を喚起させる素晴らしい映画だったWesley Andersonの『ムーンライズ・キングダム』は。他者に「解かりません」と言える様になった自分だが、書物や芸術に対してなかなか「解かりません」と諦められない。そのせいで宙ぶらりんの儘になっている本が沢山積まれている。書物の良いところは開け閉めが自由で、読者の気まぐれに何時でも所構わず寛容に迎えてくれるところだ。その態度が自分を書物に繰り返し向かわせる大きな理由の一つである事に間違いはない。自分もいつかは書物みたいな態度を他者にとってみたいと思うが、誰にも開いてもらえなさそうで、悲しい気分になった。
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