ヘンタイよいこ
誰かが自分勝手に横切りながら、小説を読む。ある種の雑念なのだけど、それを許してくれる作品と許してはくれぬ作品がある。それを許してくれる作品は著者の倫理か、いやいや優しさなのか諦めなのか。明確な意図があるかもしれないが、それを読者に訴えないことが小説の枠であり暗黙の了解。その境で無知や怠惰を貪る。その仕草を与えられて、私はどうでも良い過去や他者を許容範囲の狭い内に溜め込んでしまう愚行を今、今更を薄めてその繰り返しを許し、最後には許されざる状況に追い込まれていくのか。つまらぬロマンはその文体の中に埋没するのか、現実に埋没するのか選択をせまり、その間で何者でもない自分自身への行動へ巡り巡って、差異を打ち消し逆に目立ちその上で不安定に踊らされる。踊りに許しも何も無い、あるのは揺らぎだけ。卑屈で屈折したステップは見るものを不安にさせる。どうでも良いゲームの中の緊張だとか。
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