2012年12月15日土曜日

STAR FRUITS SURF RIDER

 天使が出て来るお話。というか作品のお話です。小沢健二の『天使たちのシーン』という曲を久しぶりに聴いた。とても素晴らしい曲だが、一方で頻繁に聴く曲でもない。この曲には重要なバックボーンがあるらしいのだが、本人も含めて曲が流れる間の時間をかみ締めるように、共有する瞬間は本当に美しいと思う。まあ、またしばらくは聴く事がないのだが、この動揺に近い不安定な気持ちは愛おしくも感じられるし、しばらく余韻を味わいたい。
 もう一つWim Wenders監督の『ベルリン・天使の詩』という作品。タイトルにもあるように、天使が登場する作品なのだが、子供を撮るには子供の視点が必要なように、その「天使」を撮る為には「天使」の視点が必要なのだ。という事を以前酔っ払って、熱弁した恥ずかしい記憶があるので此処ではあまり触れない事にする。自分は宗教などに一般的で俗な考え、知識しか持ち合わせていないのだが、この両作品に出てくる、「天使」を通して自分が「祈り」や「神」について触れようとする身振りを知ったような気がする。

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