2012年11月30日金曜日

日常に生きる少女

 Michael Winterbottom監督のdvd『キラー・インサイド・ミー』を観てしまった。鑑賞後に胸糞悪くなる、後味が堪らない素晴らしい作品。人を感動させ一種のカタルシス状態にさせるのも、素晴らしい技量の一つだと思うが。この作品の様に最後の最後に人間の中にあり、常に残るどろどろとした怨念の様な得体のしれない何ものかが噴出して、それが私達の喉もと辺りにべっとりと絡みつく様な作品は本当にムカつく。その得体のしれないモノは幾ら飲み込んでも、私達の前に立ち現れるのだ。そして、今まで自分の目の前にあった視点が、いつの間にか自分の背後に在る事に気付きぞっとするのである。とっくの昔に映画は3Dなんか軽々と超えていたんだな。
 週末は井上真央主演の『綱引いちゃった』を観に行こうかなあ。

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