McGuffin
大学の半ば辺りから、音楽に対する聴き方が少しづつ変わった気がする。それまでは、単純に自分の耳触りの良いメロディーや和音に重きを置いて聴いていたが。徐々にどちらかと言えば、耳障りなノイズや不協和音の様な音を好むようになってきた。My Bloody Valentineの『Loveless』を初めて聴いた時の衝撃は忘れられない。今まで自分が排除していたモノがそこには詰まっていて、それが津波の渦の様に自分を包み込んだ。そのフィードバックノイズに包まれながら嘗て無いほどの安心感、やすらぎに包まれた事を自覚させられざるを得なかった。いつの間にか不協和音が素晴らしい和音に変わっていたのだ。この体験は今でも鮮明に覚えているし、それ以後の自分の好きなモノよりも自分の知らないモノへ重きを置く探求へのシフトチェンジのきっかけになったと思う。
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