2013年1月5日土曜日

another sunny day

 久しぶりにスピッツの音楽を聴いたが、自分がほとんどの曲を歌えるのに自分自身びっくりした。高校生の頃にスピッツが好きな友人がいて集中的に聴いた時期があったが、スピッツのノスタルジックなメロディーに乗せて歌われる、草野マサムネの歌詞はとても不思議な詞だ。自分がイメージのままに聴いていた歌詞と、実際の歌詞の間にズレがあるという事。そして、それに気付かされる体験は本当にポップスの魔法そのモノの体験だ思う。Sigmund Freudの『精神分析入門』に書かれている一つの例として「詩人が人間の言い間違いを巧みに利用して、隠されていた真実を表現する。」という様な事があったと思うが。草野がつむぐ歌詞にもそれに似た詞の表現が巧みに使われ、それがまさにスピッツというアーティストの二面性を表している一つの要素になっている。その二面性がもちろん誤解も含めて多くの人に愛される原因になっており、それを正面から受け入れる姿には彼らの音楽的ルーツが影響し、確実に繋がっている何かがあると思う。

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